2013年3月21日木曜日

2013年3月25日(月)企画研究(時は今だプロジェクト)ガイダンス


2013年3月25日(月)企画研究SP(時は今だプロジェクト)ガイダンス
日時:2013年3月25日(月)11:45~12:45
場所:立命館大学衣笠キャンパス以学館小教室33にて。
<概要>

『時は今だプロジェクト2013』
〜小水力発電再稼働を目指す小規模分散型エネルギーの開発と中山間地域再生の探求〜
東日本大震災ならびに福島第1原発事故の惨禍を心にとめ、「リスクを最小限に抑える小規模分散型エネルギーの地産地消と地域再生の可能性」を探求する。現時点での電力供給量の1割近くを占める流込式水力発電、特に、小水力発電活用の可能性と課題を探求する。日本における小水力発電の実施事例を把握すると共に、岐阜県大垣市上石津町(かみいじづちょう)時(とき)地区に残された最大出力150kW(推定)の小水力発電所(*)を再稼働させるプロセスデザインや時村を活性化させるアクション・プランを策定し、実際にその実現に向けた社会実験を行う。なお、本研究は、小水力発電や薪ボイラー等の小規模分散型自然エネルギーの普及に取り組む専門家集団「NPO法人地域再生機構」、そして時村在住者によるまちづくり活動団体「時まちづくり夢工房」とのコラボレーションによって展開される。
(*)大正4年(1915)に村営発電所として設立計画がなされ、村人が出資した株式会社時水力発電所として大正11年(1922)に操業開始。昭和12年(1937)に(株)白石工業が購入して昭和40年(1965)まで稼働。現在、美しい渓谷沿いに、プラントだけが残されており、その再稼働に向けて地域の人々の活動と立命館大学産業社会学部企画研究(永橋クラス)とのコラボレーションが2010年度9月から開始され、現在に至っている。


<受講生の到達目標>

(1)日本におけるエネルギー政策の現状や問題点を理解し、小水力発電の可能性と課題を深く理解し、他者に伝えることができるようになる。
(2)小水力発電を成立させるために必要となる水の循環にも思いを馳せ、小規模分散型エネルギーの地産地消と共に、山林農地の保全や農産物の地産地消も同時に追求していく「一石3鳥」の発想法と具体的方法論を理解し、自らその発想法を駆使できるようになる。
(3)小水力発電所の再稼働を目指すプロセスのデザインと、まずは「小さくても成果」をあげ、仲間を増やし、次につなげるアクション・プランを立案し、実施できるようになる。
(4)企画開発能力、企画実施能力、そして様々な立場ならびに様々な技能を有した人々とのコミュニケーション能力を身につける。


<受講および研究に関するアドバイス >
地域に入っての実践的な研究活動になるため、NPOや地元住民の方々との打ち合わせや準備作業に要する時間と労力の投入が必要となります(衣セミでの合宿も授業以外に行われます)。「今の社会を、もっとマトモなものにしたい!」「他者や地域のために活動する中で自分を成長させたい!」という強い動機と問題意識、そして「他者への思いやり」を有することが、この研究に参加し、タスクを達成させる資質として大事になるでしょう。また、山の中での活動も展開するため、自然や田舎を嫌がらず、面白がるないセンスも必要となります。

<参考になるホームページ>

全国小水力利用推進協議会ホームページ http://j-water.jp/conference/
特定非営利活動法人地域再生機構ホームページ http://chiikisaisei.org/
えぼしの里便り(大垣市上石津町時地区まちづくり活動ブログ) http://ameblo.jp/eboshinosato/
時は今だプロジェクトホームーページ http://tokiima.blogspot.com/



※スケジュールなど、シラバスの詳細は、立命館大学オンラインシラバスより
「企画研究 SP」で検索してご覧ください。
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/ac/kyomu/gaku/onlinesyllabus.htm



2013年3月19日火曜日

「時は今だプロジェクト」これまでのあゆみ(2013年3月)


~2011~

8月 August

 ▼時は今だプロジェクト発足
  ―東日本大震災を契機に、20人ほどの学生で活動開始。
 ▼嵐山フィールドワーク(京都府・嵐山)
  ―嵐山勝保会さんの小水力発電機を見学&ヒアリング

9月 September

 ▼岐阜県大垣市上石津町・旧「時地区」フィールドワーク
   ―時地区の小水力発電所周辺の測量調査。

   ー地域のみなさんにヒアリングー地域に発電所ができた経緯、発電所の運用方法、発電所が存在していた時の暮らしを教えてもらいました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


10月 October

 ▼3つの班に分かれて、電気についての学習。
     A、日本における電力史の調査:日本はどうして一極集中型の電力供給を選んだのか。
     B、電気のあり方の考察:安心できる作り方と使い方を研究し、今後の電気との使い方を模索。
     C、ヒアリングから考察
  地域で発電所を運営するということは、地域の人々にどんな影響を与えるのか?
聞きとりの中から考察する。


 

 

 

 

 

 


11月 Nobemer

 ▼学内ゼミナール大会に出場
      ―学園祭に模擬店『自分で起こした電気で作る、光と影のワークショップ』出店―自転車をこい
      で光のアートを生み出すワークショップを開催。
 ▼"第二回 小水力サミット in 黒部 "参加。

小水力発電の先進事例を学び、それに携わるみなさんと交流を深める。


12月 December

 ▼立命館大学でシンポジウム『エネルギーと地域の未来を考える』を開催。
   ―私たちの研究成果の発表、地域で電力を地産地消できる未来やその為のプランを提案し、
     立命館大学のみなさんに意見を頂きました。私たちのプランを基に、より多くの人が共感で
          きる電気の作り方・使い方を話し合いました。

 

 

 

  

 


2012 

1月 January

▼時地区でシンポジウム『時村シンポジウム~エネルギーと地域の未来を考える~』開催
   ―時地区のみなさんに、半年間の研究成果を報告しました:ヒアリングや歴史調査から、時地
    区では戦略的に小水力発電所を建築したのではないかという仮説を発表しました。
     ―今後、地域に小水力発電を取り入れることで創りたい未来を提案し、地域のみなさんと共に
    時地区の将来について話し合いました。



2月 February

▼"地域のたまり場づくり"の向けて…
  ―地域の方から、「借りられそうな空き家」があると教えていただきました。
            私たちの活動拠点となる家を下見に行きました。



3月 March

▼空き家をお借りすることが決定!
  ―学生たちの活動拠点として、そして、地域のみなさんの"たまり場"として、活用できる様、活動を開始。
▼4回生卒業!
  ―新たな年度に向け、力を充電。 


 

 

 

 

 

4月 April

▼『ときの家』活動開始!
  ―お借りした空き家を『ときの家』と名付け、まずは学生たちの研究拠点として活動を開始。エネルギー自給の実現と研究の実験に向けて。



 

 

 

 

 

 

5月 May


▼時山文化伝承館にて、地域の伝統を教えていただきました。
  ―時山炭:一時は年商1億円(現在の価値に換算)を挙げていた地域伝統の製法で作った炭。
    ―刺し子:野良仕事や炭焼きの熱さから身を守る為に発達した刺繍。
▼『ときの家』での種まき
  ―ときの家を訪れた際は、できるだけ地域のものを口にするように心掛けている私たち。青じそ
   、赤じそ、バジルの種をまき、食料の自給に挑戦しはじめました。

6月 June

▼まき割りを学ぶ
  ―メンバーの男性陣がまき割りを学び始める。再生可能エネルギーの可能性を模索。

7月 July

▼「ロケットストーブ」導入!
  ―まきで火を起こし、食事を作れるようになる。エネルギー自足への第一歩。
   ガスを引いていない「ときの家」ではありがたい。



  8月 August

▼『もんでこ上石津』に参加。
  ―地域のお祭りのお手伝いをさせていただく。
▼『石徹白マイクロ水力発電事業』を見学
  ―小水力発電事業の先進事例に触れる。
  ―石徹白マイクロ水力発電事業の中核を担う地域のみなさんに、お話を伺いました。




9月 September

▼牧田地区『八朔祭り』を見学
  伝統のかぼちゃちょうちんを見学する。

▼時山地区の夏祭りに参加

▼「ときの家」のある時山地区が、かつてない大豪雨で土砂災害にあう。

▼時山地区土砂災害復旧ボランティアに参加する(立命館の大学生・卒業生のべ17名参加)





 

 

 

 

cx10月 October

▼上石津のお祭り「湯葉の湯EXPO」に参加する
 ー薪割りカフェを出店。地元の子どもたち、おじさん方に愛される。














時は今だプロジェクト「これまでのあゆみ」の最新情報は、
以下のページに更新されていきます。

2013年3月18日月曜日

2012年9月の災害と、復興ボランティアの報告(1)



山は滝に。道は川に。
2012年9月中旬にあった、大雨。
山は滝に。道は川に。
1週間前に訪れた場所が、景色が、変わっていました。

「ときの家」のある時山集落の真ん中を土砂が流れ込み、大きな被害。
思わず、息をのみました。
そして、今回の災害で、亡くなった方やけがをされた方がいらっしゃらなかったことに、本当にほっとしました。





・今回の土砂崩れで、土砂により、1-2メートル程度は、川底が上がっています。川の景色が変わってました。
・「ときの家」の横から上がること1分くらい。崩落現場。
・「ときの家」の横から上がること1分くらい。大規模な崩落現場。
・かなりの量の土砂でしたが、多数の重機が入り、ものすごいスピードで土砂が運ばれ、復旧が進みました。

・立命館の学生・卒業生も累計17名が、災害復旧のお手伝い。

・家などに入りこんだ土砂を、かき出しました。